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薮の中? なんとも心が寒い…心が痛い…

Vol.16 肺がん治療薬イレッサ(の訴訟にかかる和解勧告)に対する見解 - MRIC by 医療ガバナンス学会



イレッサは国内外で現在も使用されている評価の高い医薬品です。イレッサの恩恵を受けてきた患者さんが数多くおられます。

その意味で、販売されるべきものではない医薬品により発生した過去の薬害とは様相が異なると考えています。ただし、犠牲者が出たことも事実であり、何がこれだけの被害を生んだのか、その原因を正しく見極め対策を取る必要があります。

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今回、裁判所は国に過失があって被害が拡大したと判断しているやに聞きます。裁判所がそう判断されるならば、国や医療界も反省すべき点はあるのだと思いますが、添付文書に記載があってなお過失があると言われては、正直、現場は途方にくれてしまいます。

医師は、患者さんのメリットとデメリットを足してプラスが最大になるよう努力したいと考えています。それは例えば、事前に分かっているリスクを適切に公表することであり、未知の副作用を極力早く検出することであり、ゲノム情報などを用いて副作用の事前予測の精度を高めることであり、それでも防げなかった不幸な事例については社会全体で適切に補償することです。

メリット・デメリットの判断を医療界に任せられないという方が多いのであれば、それは我々の不徳の致すところであり、裁判所の判断を仰ぐしかないことではありますが、現在そして未来の患者さんに禍根を残しかねない今回の和解勧告について強く懸念をいだいています。



このサイト「MRIC by 医療ガバナンス学会」に書かれていることは、医療ガバナンス学会について|MRIC by 医療ガバナンス学会のページを見て判断する限り、医師の方々の見解と思ってよいと思います。

ただし、現場での情報が徹底していたかどうかについては、現場のイレッサを処方し得た医師の方々すべてにお尋ねしてみないことにはなんとも言えません。

ことが起きてしまったあと(犠牲者が多く出てしまったあと)、「もしかして、やばい薬かも?」と思ったときに、どんな措置がなされたのでしょうか? 現場の方々の責任はそこにしかないと思われます。少なくとも、何の疑念も持たずに投薬を続けたとは思えませんし、思いたくありません。実際に年々犠牲者の数は減っています。(薬害イレッサ訴訟 解説 (2009年11月版)「3 イレッサの副作用で,どれくらいの人が亡くなっているのですか」参照。)

「よいお薬だけど、諸刃の剣である」と知った上での投薬であり、患者に選択の余地を与え、検査も怠りなかったとしたら、現場の方々にもう言うことはありません。犠牲者が減っていることでも、そう思えます。


それよりも大事なことは、現場への情報提供がどのようになされていたのか? 重篤な副作用のあるお薬の投薬に関して、どの程度の危機管理レベルだったのか? その辺を明らかにし、改善して欲しいと思っています。その責任の所在はとりもなおさず、厚労省と薬品メーカー側にあると思われます。重要度の分からないことに対して、当初から医師側が危機管理のレベルを設定できるはずもありません。…少なくとも素人にはそう思えます。

認可当初の添付文書はまだ入手していませんが、現在のものには、きちんと、危険性と検査を怠らないことなどが記されています。http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/GUI/670227_4291013F1027_1_25G.pdf


最初から、「やばい薬であること」「だったら、どう扱っていくのが正しいのか」その2点を現場がはっきり分かっていたら、このような事態にはならなかったのでしょう。


…というのを書いていた途中で、こんな記事も目に止まりました。
イレッサ和解勧告は「医療の根本を否定」―国立がんセンターが見解 - 医療介護CBニュース - キャリアブレイン

厚労省と同じことをおっしゃっていますね。まぁ天下り先だから仕方ないのか…。だから寒いんだ。


ふと感じたのだけれど、

それでも防げなかった不幸な事例については社会全体で適切に補償することです。


これは何をおっしゃりたいのだろうか? 何の過失もなく誠意をもって治療した結果ならば、誰にも責任は問えないのではないか? 社会全体が何を補償すべきなのだろうか?


以上、部外者のぼやきでした…。


今日の病状:手指むくみ■■■□□。関節激痛。でも懲りずに家事&PC作業。
…むくみは5段階評価を黒四角でインジケート、■が多いほど不快です。

社会全体で補償=「無過失責任賠償制度」を指すんですね。公害なんかに適用される。

無知ですみませんでした。
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びまん型全身性強皮症慢性疼痛(筋筋膜性疼痛症候群)双極性障害II型強迫性障害。趣味は習字と実験。

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