人生に打ち勝てる力って
春近し - 特殊清掃「戦う男たち」
例の死体業の人の最新のブログ。
他人事とは思えない故人の状況。…ヘルニアを患い、鎮痛剤がだんだん効かなくなり、仕事に支障をきたし仕事をやめ、妻とは離婚し、うつ病になった、というもの。最後は大量服薬(OD)をして、たぶん死のうと思ったのだろうけれど、苦しくて救急車を呼んだらしい。しかし亡くなってしまった。
私も首から背中関係のどこかに発端があり(それはヘルニアか何かは未だに不明)鎮痛剤を常用するようになり、だんだん市販の鎮痛剤では効かなくなり、今は歯医者で抜歯後によく処方される鎮痛剤を飲んでしのいでいる。男ではないから妻に逃げられるということはなかったけれど、今の夫と出会ったときすでに痛みは始まっていた。痔(脱肛)の持病も抱えながら、それでも元気に働いていた。だんだん市販薬で痛みが抑えられなくなり、病院で薬をもらうようになり、同時期に独立したため仕事の重みからか、うつ状態に陥った。今の夫とすでに一緒に仕事をしていたが、夫はどんな精神状態でも仕事をやり抜く強さがあった。私にもそれを求めた。でも私は無理なものは無理だと伏せってしまった。夫に恨まれた。今でも恨んでいるという。
だから、引用したブログの故人のことが他人事とは思えなくて、心がしんとしてしまった。
妻子を養わなければならない状況でも、仕事ができなくなる人はいるんだ。その人が強かったか弱かったかなんてわからない。そんなこと誰が決めるんだ?
以前思ったことがある。死を恐れない勇気をもった人は果たして強いのか? 単に恐怖に関して鈍感なだけなのじゃないか? もし、恐怖に敏感ながらも勇気のある人がいたらそれはすごいことだと思う。スキーの滑降競技の選手なんかは、恐怖感を超えて成績を上げる、タガを外せないと勝てないのだと言う。人間が皆そういう能力を持っていたら、うつ病に負ける人もいなくなるかも、と思った。
今日の病状:手指むくみ■□□□□。背痛&頭痛。
…むくみは5段階評価を黒四角でインジケート、■が多いほど不快です。